この日は私が所属するバードウォッチングツアー会社『ワイバード』のガイドで
大洗(茨城)と苫小牧(北海道)を繋ぐ定期客船商船三井フェリーさんふらわぁ 
に乗って航路上での海鳥たちに出会うというツアーです。

北海道についてもすぐに折り返すという航路観察だけを目的とした内容となっています。
なので2日だけでいいのです♪


夜の22:30に乗船し、翌朝6:30から観察を開始です。
日の出がとても美しかった。これも航路観察の醍醐味。
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今回の狙いはこの時期多く見られる
ミツユビカモメ・フルマカモメ・コアホウドリ・トウゾクカモメ類などです。
渡りっている最中の山野の鳥やガン・カモ類も会えるのが楽しみの一つ。

全体的に鳥数が少ない日でした。
風の向きが大陸からの西風と
風を好む海鳥にとって風がなさすぎたのが原因かなと。

しかし、トウゾクカモメが往復で50羽強見られたことは
秋を感じさせるものがありました。
秋以外は単独で数羽しか会えないのに、群れている場面を見ると
興奮してしまいます。


【トウゾクカモメ 淡色型 Pomarine Jaeger】
トウゾクカモメDSC00542
スプーン型の生殖羽である中央尾羽がまだきれいに残っています。
トウゾクカモメDSC00796
非生殖羽になりスプーンがない個体です。

【トウゾクカモメ 暗色型  Pomarine Jaeger (Dark morph)】
トウゾクカモメ暗色ADDSC00512
トウゾクカモメ暗色ADDSC00471
数としては少ない暗色型が船の近くを5分ほど並走してくれたのはとてもラッキーでした。

【ミツユビカモメ Black-legged Kittiwake 】
ミツユビカモメDSC00749
カモメ類の中で最も好きな鳥。全野鳥の中でも上位に入ります。
小型で顔がとってもかわいいカモメです。英名も猫のようなという
世界共通のかわいさ認定です。

ミツユビカモメDSC00842
冬に日本にやってきます。今から春まで会えます。
頭のヘッドフォンをつけたような黒い帯が冬羽のしるしです。

おもわず参加者と「かわいい」といいまくり(笑)


【コアホウドリ Laysan Albatross 】
コアホウドリDSC01267
コアホウドリDSC01269
コ といっても翼開長が2mもあります。
本来なら今の時期は60羽とか100羽見れるのに、今回はさっぱり…
復路の後半にようやく10数羽出てくれました~
これを見たい人も多いのでよかった…

写真はないけど他には
フルマカモメ(中間型・淡色型1)Northern Frumar 5+ ・ウトウRhinoceros Auklet 1+
ウミネコBlack-tailed Gull・オオセグロカモメSlaty-blacked Gull
セグロカモメVega Gull・ユリカモメBlack-headed Gull…

※不確定のものは載せていません



渡り鳥にも会えました。

ウミアイサ Red-breasted Merganser
ウミアイサDSC00691
クロガモ Black Scoter
クロガモDSC00430


他 スズガモ ホシハジロ(?)未同定カモ類・アビ類


これからもっと冬鳥が入ってくるかと思います。
冬の航路観察は極寒ですが、今しか会えない海鳥たちとの出会いが楽しいです。

さて次は春が楽しみだな。

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お世話になったさんふらわぁ。









SONY α7Ⅲ + KOWA PROMINER 500mm