ついに、待ちに待った…

新・海鳥ハンドブック

が10/31に発売されました!!!!!!
拍手~8888888888888(ニコニコ動画ぽくw)




2007年に刊行された「海鳥ハンドブック」

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これは海鳥&航路観察をするものにとってはバイブルであり
ほとんどの人が持っているというほどの代物。
ハンドブックとあって18㎝×11㎝ 80Pというコンパクトで
観察中にも持っていられる。
ほんと、この1冊で航路観察はカバーできる。

観察デッキではこの図鑑がみんなの手元にあるんですよ~

しかし、まだまだ研究が進んでいない海鳥は次々と新しい発見があり
この図鑑の内容が古いものになってしまった…

強いて言うなら
間違った情報になってしまったのである
※当時はこれで合っていたいたので著者は間違っていない

このままではこの情報のまま認識されてしまう
(実際、よほど熱心な野鳥観察者や海鳥に詳しい人でない限り情報はこの図鑑に頼り
 最新の情報を知らないままになっている人が多数)

なので、改訂版が出ることをバードウォッチャーからは強く熱望されていた。


ようやく、著者の箕輪義隆氏から


「海鳥ハンドブック…作ることになりました」
とお言葉がぁあああああああぁぁあぁぁ~!!!

キタ━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━!!!!


それが2019年の夏ごろだっただろうか??(忘れたw)
それからもう、楽しみで仕方なかった毎日



微力ながら、箕輪さんからご質問いただいたりとで
協力させていただき・・・・

献本いただきました(´;ω;`)

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素敵なお手紙まで着いてるさ~(*´▽`*)♪

しかも


最後の協力者に名前まで載せてもらってるぅ~!!!
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あ、拡大しますね
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ほらね~
(名前がきれてるw)

他の素晴らしい(超人)方々の中に並んでるのが恐れ多い~~
まじ
ほんと恐れ多いわ~

ありがとうございます(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)

では私、個人の
新旧の違いを簡単にご紹介します

【旧には無かった、基本的な識別点と写真解説】

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基本的な事って書かれていなかった旧本。
これにより、何をポイントに見なければならないのかということが
初心者にはヒントになってくる

識別の難しい種を写真と用いて解説したページが組まれていた。
イラストではカバーしきれないリアルな描写が参考になってくる

【解説・情報の量と見易さ】

2倍・3倍といったくらい情報は増えた…。
これも時が過ぎ、観察者による新しい情報の賜物かと思ってます。
観察状況を優先したイラストと情報になっている。
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新旧で並べてみた。

旧が……シンプルぅ…(失礼)

こうやって見比べると時代の流れを感じるというか…
文字で表現していた時代と、アイコンや図で表現する新時代

写真に入れた番号で解説すると

①観察頻度と繁殖&換羽時期の表示

まず、換羽時期を書いたのがすごい!初めてじゃない??
マニアックといえばあれだけど…そう、海鳥も換羽時期があってそれによって
誤認しやすかったり翼の形が違って見えたりするんですわ…
(換羽はそんな詳しくない私だけどw)

そして観察頻度はいいねぇ~
ガイドしてるとね…レア度がわからない方が多くいらっしゃるのは仕方ないんだけど、
伝えてもわかってもらえなくて…(予習もして欲しいってのもあるんだけど。ボソ)
それでヤキモキすることが多々!多々!多々!!!あるの…(´;ω;`)
悔しくなるんよね。とっても。
一つの基準になるものがあってよかった…

②観察できる時期を優先させたイラスト
例に挙げたハジロミズナギドリは観察時期がまさに換羽時期…。
なので旧本のようにきれいな状態ではないわけで…
結構、これで迷う人いるんよね。
なのでありがたい

③変異の紹介

これも、惑うもの。
こういうの載せてもらうと、「こういうパターンもあるのか!」ってなる
 

④分布図・飛び方・類似種
分布が地図なのはほんとにわかりやすい。
ぶっちゃけて文字で書かれてもいまいちピンとこない…(オイオイ)

そして何よりも
飛び方 が加わった!!!!

そう、海鳥は識別方法として飛び方は非常に重要なポイント

私がよく言うのは
山野の鳥は鳴き声、海鳥は飛び方で識別
とよく言う。
その重要性が
著者の想い入れが伝わるぅ~
そうなのよ、海鳥ってそうなのよ~!!!
でも文字にするのは難しかっただろうな…口で言うのも難しいし…


【更新された情報と加わった情報】
私がぜひとも紹介したい種をピックします


アカアシカツオドリ 
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褐色型が観察できたことが近年でわかった。
なので、褐色のことが書かれている日本の図鑑なんてない。
きっとこれまで、幼鳥だとされていたと思われる。

最近はかなりの頻度で褐色型は観察できる。

尾が白いタイプと黒いタイプがいることも近年わかった。
これも初の掲載。
いや~アカアシカツオドリって深いわ~ 

カツオドリ
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亜種シロガシラカツオドリ
こちらの掲載も初

近年観察例が増えている。
私が最も見たい海鳥の一つ。
オスが見たい。

でも、いつもバードウォッチャーじゃない小笠原仲間とか
人伝えで質問がくる「変なカツオドリいた」って送られてくる写真が…


いつもコレ!!!!

なんで自分がみれないんだよ~!!!!
しかもバードウォッチャーじゃない人から~


みたいみたいみたいみたいみたいみたいみたいみたい

メスは今、御蔵島にいついてる。オスが見たい。



オガサワラヒメミズナギドリとオガサワラミズナギドリ
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この2種に関しては種が変わってる
私が一番懸念していた間違った情報になってしまったってやつです。
(決して著者が間違ったわけではない)
当時はこれだと思われていたが、研究が進む中違う種であることが判明した。

2012年 オガサワラヒメミズナギドリ
参照→森林研究所 https://www.ffpri.affrc.go.jp/special/02-puffinus/index.html
2018年 オガサワラミズナギドリ
参照→日本鳥学会 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/68/1/68_95/_article/-char/ja/ 
オガサワラミズナギドリはさら小笠原固有種と判明
参照→森林研究所 http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2018/20180125/index.html

これには小笠原自然文化研究所(IBO)も共に研究されている



今現存する日本の図鑑にはいまだに旧の種で明記されている。
海外の図鑑はすでに変わっているっていうのに…

なのでこの図鑑が初となる。
これで、心が落ち着いた感…


で、これで私の解説は以上です


研究家でもないのでそんな詳しいわけではない私ですが
それなりに知りたいし、ガイドの身としては勉強はしなければならない。
これまで、使ってきた図鑑がこれ…

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洋書図鑑


え、あ、そう・・・
私、英語全くできません

だって洋書しか情報がないんだもの…(T_T)
こうやって必死こいてたのに(英語勉強しろって言わないで
この図鑑が出てくれたおかげでだいぶカバーできます(*´▽`*)


発売記念グッツの一つ
(グッツについてはこちらで紹介してます→2020年9月16日投稿
海鳥ケースに入れるとほら


こんなに素敵

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こうやって使えるw(エアー双眼鏡なう)
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て、ことで早速
航路観察に行かなくちゃ♪(最近ご無沙汰…)